天竺木綿生地

のれんの知識天竺とは、元々インドから輸入された物にちなんだ名称で、生地がやや厚く
経緯糸が密で丈夫な平織りの綿織物のことを天竺木綿と呼んでいます。

天竺木綿生地

日本に入ってきたのは明治維新の辺りとも言われており、もともとインドで開発された物なのか
他の外国で開発された物なのかははっきりと分かっていません。

この天竺木綿は、20番手程度の糸を使用して平織りされています。
番手とは糸の太さをあらわす単位のことで、数字が大きくなればなるほど
太い糸を使用していることを意味しています。

そのため、太めの糸で縦横同じ密度で織られたこの生地は
かなり丈夫に作られているので、耐久性に優れていると言えます。

生地ですが、白地のままカバー類や小麦粉袋などの粉袋などにも使われますが、
染色をしてシーツやテーブルかけや風呂敷や暖簾などに使用されます。

使用用途

このように、生地そのものは極端に厚手でも薄手でもないため、様々な織物等に使用することが出来ます。
暖簾には、薄手で光を通しやすい生地、反対に薄手でも透けにくい生地、厚手で丈夫な生地など
用途に応じて様々な種類がありますが、この天竺木綿であればそれぞれに対応出来ますし
もともと白地なので、お好きなカラーに染めることが出来ます。

また、オーソドックスな生地の為、内のれん、外のれんなど場所を問わすに使うことが出来るメリットもあります。
このように、白地で耐久性に優れた織物だからこそ、天竺木綿は暖簾にぴったりだと言えます。