まずのれんとは、どんなシーンで欲しいと思うアイテムでしょうか。
一般家屋で用いる場合は玄関先・キッチンの入り口などに設置をする場合が多くなります。
のれんは今から1500年前の平安時代に、京都で誕生した工芸品でした。
朝廷の施設内で使用をされ、廊下と座敷を隔てるために使用をしていたわけです。
その後、武家社会でも伝統は伝えられ、戦国時代では砦などの目印にもなりました。
そして江戸時代になると商家の入り口に取り付けられるようになり、現代の基礎スタイルが確立をされたわけです。
京都のれんのポイントを簡単に述べると、無地で色彩がとても豊かというのが特徴になっています。
以前だとお店の名前やコメントをプリントするのが基本で、集客商材という使い方をしていました。
おもに食堂・焼肉店、ラーメン店などを例にするとわかりやすいことでしょう。
しかし割烹料亭やホテル・旅館などでは、とても上品なのれんが好まれます。
藍染めというのが人気となっており、無地で品の良い藍色をしているわけです。
元々の京都の品は後者であり、最近では再び脚光を集めています。
また歴史のなかでは何度もブームも訪れてるのも忘れてはいけません。
高品質な品をオーダーしてみよう
藍染などの単色と、七色の光・色を放っているものが存在しています。
後者はとても熟練した技術を有した職人にしか再現ができない品で、
専門用語ではアニリン染めと言われている品です。
一体どんな方法で制作をしているのでしょうか。簡単にアニリン染めの概要を、ここでご紹介をしていきます。
基本的にはのれんは印刷専門会社に依頼をしたら、オートプリントマシーンを用いて
安価に本格的なのれんが製作可能となっています。
インクジェットプリントは色鮮やかな表現が可能で、生地はポリエステルにはなりますが
天然素材と違いがわからないほどナチュラルな素材も増えてきています。
アニリン染めの場合は大量生産は不可能で、1枚ずつ丁寧に職人が手染めをしているのが魅力といえます。
絞り染めという言葉で昔は呼ばれており、京都のれんはこれを用いているからこそ、
とても高品質な品を生み出してきました。大量で生産をしているものはポリエステル生地で
水性顔料の印刷であり、長期間雨風にさらされていると自然と色あせていきます。
しかし手染めはその限りではなく、何度も油性顔料でしっかりと綿生地に
顔料を染み込ませるため、色褪せたりすることのない良い品が完成するわけです。